<第19回>あなたはできていますか?

清涼感ある印象をまとうビジネススーツの基本

清涼感ある印象をまとうビジネススーツの基本

「人の印象の専門家」の吉武利恵です。

まもなく訪れる新年度の4月は新しい出会いの季節ですね。

人の印象で重要な点の1つが第一印象であることは、皆さんご存じだと思います。いくつになっても清涼感のある男性は好印象です。

男性のビジネススタイルには“ジャストサイズ”という明確なルール(基準)があります。このルールは、全ての年齢の人が対象で、スーツもカジュアルなジャケットスタイルも含まれます。自分のボディサイズに合った服は、相手に清潔感のある印象を与えます。サイズが小さい場合は、窮屈で幼稚な印象に、逆にサイズが大きいと、だらしない印象を与えるかもしれません。

今回は、メンズスタイリングを得意とするイメージコンサルタントの坂井二朗氏に、スーツの基本やメンズスタイルのポイントを聞きました。

「自分は大丈夫、できている」と思う方こそ、今一度、ご自身の服装を再確認してみてくださいね。そして、部下や後輩の服装のアドバイスにも、ぜひご活用ください。新年度前の今、服装の棚卸しすることで、継続して着用できるもの、新しく新調するものの準備をしませんか?

まずは、最低限押さえておくとよいポイントを坂井氏に教えてもらいました。

覚えておきましょう「スーツの基本ルール7」

1、肩

覚えておきましょう「スーツの基本ルール7」-肩

「スーツは肩で着る!」というように、肩の収まり具合と肩ラインのフィット感をよく確かめてみましょう。ジャケットの肩先が1cmほどつまめるのがジャストサイズです。

2、シャツの出具合

覚えておきましょう「スーツの基本ルール7」-シャツの出具合

後ろから見たときに、ジャケットの襟からシャツが1.5cmほど覗くのが理想です。ジャケットとシャツに隙間がなく、きれいに首に沿っているか確認しましょう。

3、袖口

覚えておきましょう「スーツの基本ルール7」-袖口

ジャケットの袖からシャツが1~1.5cm出ているのが良いバランスです。これだけでスーツスタイルに爽やかな印象を与えます。

4、Vゾーンとチーフ

覚えておきましょう「スーツの基本ルール7」-Vゾーンとチーフ

白無地のシャツにストライプや無地のシンプルなタイ。これが基本中の基本です。ジャケットの前ボタンを閉めて胸の位置にこぶしが1つ入るゆとりがジャストサイズです。チーフは白リネンをTVフォールドで挿せば万能です。ポケットから1~1.5cmのぞかせます。

5、タイ結び

覚えておきましょう「スーツの基本ルール7」-タイ結び

シャツは、ネックサイズ(首周り)の実寸に+1~2cmを選びましょう。首周りが緩い、もしくは、首周りが洗濯で縮んでしまったシャツは交換しましょう。

ドレスシャツはプレーンノットのタイの結びにしましょう。コンパクトかつ緩みのないように、ディンプル(結び目のえくぼ)をきれいにつくるのが大切なポイントです。

6、クッション

覚えておきましょう「スーツの基本ルール7」-クッション

パンツの裾はハーフクッション(靴の甲に裾が触れる)の長さにするとスッキリとした清涼感が出ます。ビジネススーツの裾上げは4~5cmほどのダブルがお勧めです(写真は5cm)。裾幅は20cm+-1cmを目安に体格とバランスを考えます(写真は19cm)。

7、靴と靴下

覚えておきましょう「スーツの基本ルール7」-靴と靴下

靴はシンプルなストレートチップを最初の1足にするのがお勧めです。靴下はロングホーズ(ハイソックス丈)にすることで、他人に肌が見えない配慮を。靴下の色は靴かスーツと同系色を選びましょう。間違っても白っぽい靴下は避けてください。

7つのポイントはクリアできたでしょうか?

まずはここから始めてみてください。しかし、ビジネススーツにはもっと多くのルールや押さえておくとよいポイントがあります。

「装いは、仕事においてもプライベートにおいても、男としてのパフォーマンスを発揮するためのコンディションの1つ」と語る坂井氏に、ワンランク上の着こなしの基本に関して、幾つか質問に答えていただきました。

メンズスタイリングを得意とするイメージコンサルタントの坂井二朗氏

「ワンランク上の着こなしの基本」坂井さんに聞きました!

質問:「普段街角で見掛けるビジネスマンのスーツで気になることはありますか?」
坂井:「3つあります。1つは、おじさんが1~2サイズ大きいものを着ていることです。ジャケットの袖口からシャツはのぞかず、ジャケットの袖丈が手の甲を隠すほど長いと、清潔感は出ないですね。2つ目は、若者で気になるのが、サイズの小さいピタピタのスーツです。ジャケット丈が短く、お尻が半分見えてしまっています。これでは軽薄に見えてしまいます。ジャケットの着丈はお尻がギリギリ隠れるのがベストです。最後は、ボタンダウンのシャツとスーツを合わせていることです。ボタンダウンのシャツはカジュアルなので、クールビズやカジュアルなジャケットと合わせることはできますが、ルールとして、上下供布のスーツには合わせません。」

質問:「既製品のシャツは主に首周りサイズで選びますが、ジャストサイズの袖丈はどう判断するとよいのでしょうか?」
坂井:「シャツの袖口のボタンを外した状態で着用したときに、手の甲が半分くらい隠れる長さがベストです。ボタンを留めるとちょうどよいふくらみ(パフ)が袖にできます。」

質問:「小柄な方へのアドバイスはありますか?」
坂井:「基本パンツは4~5cmほどのダブルをお勧めしていますが、身長が165cm以下の方には、パンツの裾のダブルの折り返しを3.5cmにすることや、シングルを提案しています。」

質問:「パンツはダブルが主流といわれていますが、その理由を教えてもらえますか?」
坂井:「シングルはフォーマルなスタイルなので、活動が中心のビジネスマンにはダブルを勧めています。ダブルにすることで、パンツの下に重みが出て、きれいに落ちてくれます。エグゼクティブがパーティに出席するときは、シングルを勧めます。」

質問:「最近、スリーピースやベストを着ている方も増えてきました。ベストで押さえるポイントはありますか?」
坂井:「ベストの着丈は、パンツのウェスト部分とつながっているようにします。そして、ベストの身幅は、ジャケットよりもさらにタイトなものを選んでください。」

質問:「男性のお洒落の1つはタイですよね、お薦めのタイはありますか?」
坂井:「お薦めのタイは無地のタイです。特にブルー系、ネイビーのタイは万能です。黒無地もクールで思ったより使いやすいですね。タイというと、とかく派手な色・柄に目が行きがちですが、無地を選ぶことで洗練されたスタイルを作ることができます。」

質問:「では最後に、ビジネスシーンでお洒落を感じさせる工夫ができるとしたらどんなことでしょうか?」
坂井:「ビジネススタイルはできるだけ色数を抑え、シンプルにすれば決して難しくありません。無彩色の白、黒、グレー以外の色数は基本2色を目指してください。多くても3色までに収めると、まとまりが出ます。」


イメージコンサルタント坂井 二朗(Jiro Sakai)
30代~50代の男性を中心に、ビジネススタイル、休日カジュアルのスタイリング提案やショッピング同行、代行を行う。多くのビジネスマンや婚活男性にアドバイスを行っている。


今回は男性のビジネススタイリングをご紹介いたしました。女性のビジネススタイリングはファッション性が高いので、ルールも時代によって大きく変わってしまいますが、男性のビジネスーツの基本ルールはあまり変化しないのが特徴です。

清涼感のある印象をまとったビジネスマンがあふれると素敵だと思いませんか? ぜひ、ポイントを押さえて、新年度に向けた印象マネジメントの準備を始めてください。

最後まで、お読みくださいまして、誠にありがとうございました。日々の振る舞い、発言、行動の積み重ねが、あなたの印象をつくります。本来のあなたのポテンシャルに近づくために、印象で損しないために、ぜひ、印象のセルフマネジメントを一緒に意識し続けていきませんか?