〈第31回〉内面の美しさを表現するビジネススキル

これから始まる「新年度」あなたのマナーは大丈夫ですか?

これから始まる「新年度」あなたのマナーは大丈夫ですか?

「人の印象の専門家」の吉武利恵です。

新年度は新しい出会いが多い時期ですね。学生から社会人になる新卒者、異動で新しい部署、転職で新しい会社など、不安や緊張の入り混じった思いを抱えている方も多いのではないでしょうか?

そして、新型コロナウイルスの影響により、例年と違う対応をしなければならない企業も増えています。新入社員向けのビジネスマナー研修が延期になっている企業もあると聞きます。『働き方改革』のテレワークに対応している企業は、リモートで業務が行える環境が整っているので、在宅やサテライトオフィスで業務を行っているようです。

通常、仕事は一人では全てを完結できないので、リモートから電話会議やテレビ会議でコミュニケーションを図りながら進めていかなければなりません。働き方が出社型でもテレワークでも、人の相乗効果で、より良いビジネスを提供することに変わりありません。360度全ての利害関係者のニーズを満たすことが大切です。

ビジネスは「人の気分を良くすることで対価が支払われる」システムといえます。人の気分を悪くする行為を避けるには、マナーやエチケットを理解して実践することが大切です。今回はビジネススキルとしてのマナーやエチケットの基本と、不安や緊張の対処法をご紹介します。

社会人に必要なマナーとエチケット

マナーやエチケットの基本的な部分と新しいエチケットなどをご紹介します。

・「マナー」:相手の状況を考慮して、その場に適した応対をする個人の良識

・「エチケット」:あいさつや身のこなしなど、人に不快感を与えない日常的な心得

社会人として常識やマナー、エチケットを身に付けることがなぜ大切かというと、上司や同僚、そしてお客さまから信頼されて評価されるには、きちんとした応対が欠かせないからです。「その場に適した応対」と「人に不快感を与えない」ことはビジネスの場で重要な要素になります。

〇エチケットの一つになった「咳エチケット」

エチケットの一つになった「咳エチケット」

「インフルエンザをはじめとして、咳やくしゃみの飛沫により感染する感染症は数多くあります。「咳エチケット」は、これらの感染症を他人に感染させないために、咳・くしゃみをする際に、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえることです。特に電車や職場、学校など人が集まるところで実践することが重要です。」(厚生労働省ホームページより)

<咳エチケットの悪い例>
・何もせずに咳やくしゃみをする
・咳やくしゃみを手でおさえる

<咳エチケットの良い例>

・マスクを着用する:マスクは正しく付けます。鼻からあごまでを覆い、隙間がないように付けましょう。
・ティッシュ・ハンカチなどで口や鼻を覆う:使ったティッシュは 、すぐにゴミ箱に捨てましょう。ハンカチはしぶきが付いた部分を内側に折りましょう。
・ティッシュ・ハンカチがないとっさの時は、上着の内側や袖(そで)で覆う:なんの準備もできずに咳き込むこともあります。そのときは仕方ありませんが、「悪い例」は避けて、自分の服を利用して、他人にしぶきかからない行動を取りましょう。
咳が出る状態での外出は、公共の場ではマスクを着用するのが今のエチケットです。しかし、最近のマスク不足で入手ができない方もいらっしゃいます。そこで、布マスクの販売も増えてきました。布マスクであれば、洗って繰り返し使えるので、一つ持っておくと安心かもしれません。

日本最大級ハンドメイドマーケットプレイスの「Creema」は、一人でも多くのマスクを必要とする方々にお届けできるように、布やガーゼを使用したハンドメイド・手作りのマスク提供を強化する取り組みをしています。

服装と身だしなみを気を付け、デキる社会人に!

服装と身だしなみを気を付け、デキる社会人に!

心理用語に「ハロー効果」というものがあります。これは、ある人やモノを評価する際に、目立ちやすい印象に引っ張られて他の特徴に関する評価が歪められる現象のことです。

元気でやる気があっても、よれよれの服を着ていた場合、くたびれて、覇気のない印象を与えてしまうかもしれません。服装と身だしなみを整えるのは、大切なビジネススキルの一つです。

服装は会社の服装規定に合わせ、服は正しく着ます。汚れやシワ、不快な臭いがないようにメンテナンスをするのがマナーであり、エチケットといえます。ぜひ、「最高の身だしなみ」チェックリストで身だしなみも確認してください。

不安と緊張をほぐすために必要なこと

不安と緊張をほぐすために必要なこと

社会人1年生の方にとっては、全てが未知です。分からないものに対する不安や緊張があるのは当たり前のこと。転職や部署異動も同じように不安や緊張というストレスを感じるものです。心拍数が上がって心臓がドキドキしたり、発汗したり、手や足や声が震えたりなど、症状も人それぞれです。

「不安」は、精神医学的には「対象のない恐れの感情」と定義されます。対象がないので、思い悩み続けても不安な気持ちは解消されません。解決策は行動することです。初めてのことは、やってみて初めて答えが出ます。やってみたら案外大したことなかったという経験はありませんか。不安を感じたら、できるだけ早く行動するようにしましょう。

これは意外かもしれませんが、ビジネスの現場では「緊張」した方が良いのです。緊張することで筋肉に力が入り、体に芯が通ります。ほどよく緊張している印象は、真面目に仕事に取り組む姿勢や、やる気を感じさせます。

でも、過度な緊張は避けたいですね。過度に緊張すると自分はどんな症状が出やすいのかを把握しておくことが大事です。

過度に緊張すると、首や肩に力が入りやすくなります。さらに心臓に血液が集まり、手足が冷えて、心拍数が上がります。呼吸を忘れることがあるので、呼吸が浅くなり上手に酸素が取り込めなくなると、より緊張状態が続いてしまう悪循環に陥ります。

緊張の対処法は、酸素を取り込み、筋肉を緩めることです。まず一度、全ての空気を吐き出してから、大きな深呼吸を数回行います。奥歯のかみしめをほどき、首と肩の力を抜きます。あくびをしたり、首を回したり、肩を上げ下げするのも良いでしょう。

しかし、注意点が一つあります。人に向かって大あくびをする行為は、不快に感じる人がいるので避けてくださいね。

その場に適した応対、人に不快感を与えない行為や配慮をすることで、あなたの内面が美しい印象として相手に伝わります。相手にどのような印象を感じてほしいかは、送信側のあなたが発信しているのです。

受信側の相手は見えたこと、聞こえたこと、感じたことであなたの印象を決めます。印象で損をしないためには、自分の印象は自己管理としてマネジメントをすることが大切です。

最後まで、お読みくださいまして、誠にありがとうございました。日々の振る舞い、発言、行動の積み重ねが、あなたの印象をつくります。本来のあなたのポテンシャルに近づくために、印象で損しないために、ぜひ、印象のセルフマネジメントを一緒に意識し続けていきませんか?